ねぇ、涼太

なんっスか?


私、同じ高校行かないから

え?な、なんで!


私一人じゃきっと役不足だから
ほら、私とは二人で一人みたいなものでしょ?

そんなの俺知らないっスよっ!


でも、決めたことだから!

そんな、


涼太の事は好きだよ
他の誰よりも…
学校は教えられないけど、ちゃんと会えるから

ホントっスか?


うんっ!ホント
仕事もちゃんと続けるし

う、なら我慢するっス


じゃあ、暫しのお別れだね

そう、っスね


学校関係で会うとすれば試合かな?

はいっ!


大切な人との暫しの別れ


(これで、テツと同じところって言ったら怒るかな?)

(同じ学校に通いたかったっスけど…が言うなら)


(涼太のバスケ好きじゃないから…なんて言えなかった)

(どこの高校に行くのか全くわからないのが難点ですけど…)



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アタシだけ、ズルいかな

そんな事ないと思いますよ


でも…

確かにについていくと言いましたが、ちゃんと彼女がこの道を選んだんですから


双子だからっていう理由で同じ学校に行く必要もないのに…

それはあくまで建前の理由なのかもしれません
彼女は黄瀬くんのあのバスケが嫌いだった


うん、アタシ達彼らのバスケは嫌いだったから
きー君気づいてくれるといいな

大丈夫ですよ
気づかせます


そうだね…

彼女のためにも頑張らないと


(アイツがどこに行くのかアタシ達にもわからなかった)

(心配なのはもう一人の彼女ですね…)






─後書き─
はじめてしまった連載ですが
よろしくお願いします