今日は忙しい……って言っても毎日忙しいんだけど

それを言うなら今日はいつも以上に忙しい…だね

理由は簡単、今日は最近神託の盾に入ったの誕生日だからさ!!

なんで六神将+αで誕生日会(なんか子供っぽいな…)を開こうと思ってるんだ!

前々から決まってたに等しいけどね…



「おい!!ナレーターやってる暇があんなら手伝え!」

「無理!だけど…頑張るよ!」

……これ、何処置けばいい?」

「それはな……テーブルの上だな」



ちなみに担当は…

…料理&レイアウト

…飾り付け

シンク…総監督

ラルゴ…荷物運び

アリエッタ…料理運び

リグレット…飾り付け

ディスト…雑用

アッシュ…料理

ヴァン…買い出し…



「って!シンク一番楽そうじゃん!」

、早くここ飾り付けなよ」

「シンクの意地悪」

「無駄口叩くな!」



はーいとの怒りの声にやる気のない返事をしつつ、は壁に飾り付けをしてる

全く、早くしないと日が暮れてが帰って来るぞって、言われたからみんな少しペースアップをしていた…気がする





「終わったー」



結局終わったのはあれから1時間がたった頃

みんながみんな疲れ果てていた……特に料理は2人だったから余計にね



「後はが帰って来るのを待つのね」

「楽しんでくれるかな」

「この薔薇のディスト様が作った物を喜ばない筈がありません!」

「「「薔薇じゃなくて死神でしょ(だろ)」」」

「なんで、三人して突っ込むんですかっ!」



突っ込んだのは私とシンクと

そしてディストはムキーといいながら地団駄を踏む

そこがまた馬鹿らしい

そしてこいつは本当に30代かって時々思う



…来る……です」

「はあ!?ほら、早くクラッカー持て」



アリエッタの一言でみんなは焦りだし、ヴァンの持っているクラッカーを奪い取った…(え;

コンコン



「失礼しま―――」



パンッ!!



「「「「「「「happy birthday!!(…です)」」」」」」」

「………。」

「おめでとう」

「!!……ありがとうな」



驚きの余り固まってしまっただが、アッシュが言った一言で我を取り戻した



「ほら、突っ立ってたら邪魔だ…とっととイスに座れ」



アッシュも手伝えと付け足し、はキッチンに消えた



「って、一つ聞くけど、なんで俺のためにこんなのを開いたんだ?」



子供っぽいだろって言うのは心の中で付け足して置く

きっとそんなことを口にしたら明日から地獄の特訓が始まるだろう……特にとアッシュから



「こんなのって言うな、歓迎会も含めてだ」

「みんなで頑張ったんだ!」

「お前はそこそこしかやってないだろ?」



いつの間にかとアッシュが料理を持って席に着いた



「少し冷めたかもな…」

「じゃあ、いただきます」



モグモクゴッキュン

効果音がオカシイのはいつもの事だからもう誰も気にしなかった



「んー♪美味しいー!!これ誰がつくった?」

「それはだな……ゴニョゴニョ」



あえて、その人物の名前をみんなの前で言わず、だけに伝えた



「ふーん、ありがと」



アッシュの方を向いてニッコリと答えるとアッシュは目線を逸した

若干顔が紅かった気がする

はそれに気づき少し笑みをこぼしていた



「そうだ!後で来てくれない?」

「あ?の部屋に行けばいいのか?」

「うん」

「変なことするなよ

「このオレがすると思うか?」



明らかオレの事を女と知ってるヴァンが、オレに忠告する

実際に言うと以外全員知ってるんだけど……

てか、オレがを襲うとおもってんのか?



「あれだな、だったらやられてもいいかな?」

「ん?オレはそんなの―――」

「マジで何もすんじゃねぇぞ」

「あれれ?なんでアッシュがそう言うの?……まさか!!」

「んなわけねぇ!!」



バコンッ!!



「「テメェらうるせぇんだよ!ドタマかち割られたいか?」」



なぜか手元にあった本をとアッシュにそれぞれ思いっきり叩き

一語一句全て同じでは口許をニッコリさせて言った

しかも、目は笑ってない

ピシッという音を立てて2人は固まった

直接は当たってないがまわりにいた人達は後ろを向き2人を見ないようにしている

最もアリエッタの魔物はいつでも攻撃ができる体制をしているが………



「今日はの誕生日だ…そんな話で盛り上がるな!」

「だってぇー」

「じゃない!!……それと、いつまで、後ろ向いてんだ?」

「あんたたちが黒いからだよ」

「またオレを怒らせたいか?シンク」

「……そんなこと言ってないよ」

……これプレゼントです」



はい、っとアリエッタは無邪気に笑いながら渡した

可愛いと密かに思ったことは内緒にしておこう…



「おーありがと!アリエッタ」



中身は後で見ようと思ったのか、中身は開けずに持っていた



「あー抜け駆けは許さないぞーアリエッタ!ってことではい!」

「ありがと」



それからヴァン、ラルゴ、ディスト、シンクの順で渡して行く



「はい、……誕生日おめでとう」

「ありがと!リグレット!」

「気に入ってくれると嬉しい」

「うん」



ある程度プレゼントをもらうと、とアッシュからもらってないことに気付く



「アッシュは?」

「…………す」

「え?聞こえない」

「後で渡す」



アッシュは照れくさそうに言って部屋を出ようとする



「アッシュ、まだケーキ食べてないぞ」

「いら――――」

「へぇ?このオレが作ったケーキが食べれない……って訳じゃねぇよなぁ?」



本日二度目ののニッコリとした笑顔がアッシュを襲う

勿論、目は笑っていない

アッシュはを見ずに頷きゆっくりと席に着いた



「それでよし、リグレット手伝ってくれ」

「分った」



はキッチンへと足を進めた

その後にリグレットが続く



「今のはアンタが悪いよアッシュ」

「あぁ………怖かった」

に聞こえてたら殺されるな」

「っ!!」



幸いには聞こえなかったみたいだが、いつも以上に眉間にしわを寄せていた



「うわぁー!!スッゲェ…」

「今日のは自信作だ!」



そこに現れたのは、チョコレートケーキだった

しかも、チョコが綺麗にかかっていて光沢がある

そこに白のチョコペンで『誕生日おめでとう』と書かれていた



「切るのがもったいない!」

「まぁまぁ、せっかくが作ってくれたのだ。食べよう」

「総長に言われなくても切りますよ」



と言いながら、は綺麗に8等分にしている

………?



「なんで、8等分?10等分じゃないの」

「オレ、別なのあるし……」

「なら、9等分じゃないの?」

「9等分したら、小さいだろ?だから、もう一つ作ってある小さいの」



いつの間にかアッシュの前にはさっきのチョコレートケーキの小さいヤツが置いてあった

因みにの所には少し小さめのケーキが置いてあった……出来たてなのか湯気が立ってる



のなに?」

「あ?あぁ…フォンダンショコラ」

「あー!ズルー!!」

「あ゛?」

「イエ……ナンデモゴザイマセン;」



その後は少し嬉しそうにフォンダンショコラを食べ早々に部屋を出ていった

勿論それに文句を言うような馬鹿な輩は誰もいない

その数分後には主役であるも部屋から出ていったと言う……





「で、呼び出した理由は?」

、俺が言いたいこと分かってんじゃねえの?」



はアリエッタからもらったプレゼントを開けて言った

おお、ポーチ手作りか…可愛い



「あぁ、これの事か?」



そう言ってが取り出したのは小さめの箱



「それもだけど、アッシュの事だよ」

「あーアイツか……確実にお前の事好きだな」

「やっぱりか……」



は次のプレゼントに手をつけた……いやつけようとした



「っ!!!何やって……」

「黙っとけ、アッシュ苛めしてるだけだ」



の頬を手の甲で軽くささりながら、顔を耳元に持って行った

言って置くがはもちろんレズという人材ではない



…入るぞ―――っ!!!!に何してんだ!!?」

「何って見たまんまだろ?」



ニヤリと口を歪ませは答えた



「仮にもだろ!?」

「…………………じゃあ、オレ帰るわ…邪魔みたいだし」

「チョ!!それ―――」



の言葉は続かなかった

アッシュがの唇を奪ったからだ



「っ!?!?」

、好きだ」

「………………………知ってる」

「俺の気持ちは言った、お前は?」



アッシュはこれでもかと言うほどに顔を真っ赤にし、を見た



「…………俺も」



小さい声で呟いた声だがアッシュは聞こえていた

勿論、いつの間にかいなくなっていたはドアの前でちゃっかりと聞いていた

しかし、それよりもは別のことを考えざる得なかった…

アッシュのせいで女だって事がばれてしまったのだ…

そんなのそっちのけで部屋の中では会話が進む



「誕生日おめでとう」

「ありがとう」



そして、次の瞬間にはの手に小さな袋があった



「開けていいか?」

「あぁ……」



はゆっくりとリボンを外し、中身を取り出した



「綺麗」



中にはいっていたのは

黒い石と紅い石が付いたネックレスだった



「気に入ったか?」

「勿論」



その時はもう大丈夫だなと思い、夜遅いのにかかわらず町の外に歩いていったのであった

その後に質問攻めに合い、アッシュはにボコボコにされたという事を述べておこう

新たなカップルの誕生にヴァンは喜んでいたとかいないとか…









☆後書き☆

………さり気にアッシュ夢になってしまった;
しかも、みんなあんまり絡んでない!!
最悪だぁー!!
は何してるんだか…
誕生日おめでとうw

補足

みんなからの誕生日プレゼントはこちら
…………赤いドロップピアス
……………黒猫のキーフォルダー
シンク…………文具
ラルゴ…………青色のビーズクッション
アリエッタ……と一緒に作ったポーチ(結構うまい)
リグレット……コスモスの髪留め
ディスト………ドクナガみたいなぬいぐるみ
アッシュ………黒と赤の宝石がついたネックレス
ヴァン…………月のヘアゴム

2010/05/30
修正を入れました