家に生まれた

赤目を持ち、次期当主として

家中がよろこびにあふれた…筈だった。

の瞳は赤と青

そして魔力が強すぎたのだ。

前にが下した予言を覚えている者など今やいない

だからか家の者はに手を焼いた。

母親は何度も泣き崩れた。

だが、別の意味では、世話が焼けなかった。

3歳ぐらいになると父親の書斎で一日を過ごすほど、天才だった。

そのせいで周りからは『化け物』と呼ばれていた…。

それから、数年。母親はため息を吐いていた。




「あの子、どうしましょうか?」

「あの呪いをかければいいじゃないか」

「もし、あの子に殺されたらどうするのよ!」




両親はのことを名前で呼ばない。名前を呼ぶ人はもうほとんどいない…




「そしたら、アズカバンにほうり込めばいい。」

「……そうね」




結局アズカバンにほうり込むことにしたらしい。

それをが影で聞いていたとは誰も知らない。

の近くにいた黒猫がにゃ〜と鳴いたがしか気付かない




「来なさい。」

はい。お母様




少女は笑わない。

いつも一緒にいる黒猫も今日は鳴かない




「ここに立って」

はい。お母様




少女は何も言わず、ただ言われた位置に立つ。

勿論、黒猫を抱いて




「…………」




母親が何かを唱えるが、少女は何もしない。

勿論その黒猫も母親を睨み付けるだけで何もしない




「…ィッ!!」




少女は呪いを懸けられて倒れ込む。

黒猫にも当たった

きっと避けることは出来ただろうが、あえて何もしなかった




「ウフフフフフ」




母親は笑い出した。

やっと終わったと呟きながら




「ねぇ、私達に何したの?」

「ヒッ!!」




5歳とは思えない声、殺気がにじみ出ている。

黒猫はの近くで母親を威嚇している

あまりの怖さに母親は、座り込んでしまった。

きっと近くで見ている父親も震えているだろう

情けない。




「なんだと思うの?」

不老不死




母親の肩が、震えだした。怯えるように。

ホント情けないそれでも、純血なの?




「あんな大声で話してたら聞こえちゃうよ。お母様」

「じゃあ…」

「そうね。でも、アズカバンに行く気なんて無いから」

「なら!!」

「これが愛情なんだね。お母様…お父様も居るんでショ」

「ッ!!」

「私はあなた達を殺します。」




そう言って黒猫を肩に抱き一歩踏み出せば、2人は、下がる。




「お、お前に私たちは殺せない。」

「なら、なんで怯えているのですか?」




カツンッ

のヒ−ルが鳴った。




「アバタ・ケタブラ」




の手から、緑の光が伸び、2人に当たる。

2人は声も上げずに、この世から姿を消した。

少女の名前は

家の最後の少女

そして、この世に必要な少女なり





☆あとがき☆

いきなりシリアス……

5歳で主人公殺人犯ですね…
H22年11月27日修正