「姫にユウタにマリア…お久しぶりです。あぁ…セレナも」
「いい加減姫って呼ぶのやめて頂戴。アブ」
少し雑談をしていた時に現れたのはプラチナブロンドを靡かせたよりも少し年上の男の子
アブラクサス・マルフォイ。マルフォイ家の長男だ
ホグワーツに在学していて、今度3年になる。つまり、達の二つ上だ
「アブ、なんでの事姫って呼ぶの?」
「セレナ、知らないのか?」
「が次期家の当主であり四家のトップになる者」
「え、うそ…」
その言葉を吐いたセレナは目をパチパチと開閉を繰り返していた
え?うそ、とぶつぶつと呟いている事から、まだ処理が追いついてないのだろう
マリアの時より驚いているだろう
だから、こんな反応になっているのかもしれない
セレナが処理を終わらせたのはのクスクスと笑う声が聞こえてからだった
終わらせたというより強制的に切らされたと言ってもいいかもしれない
セレナはの方を向き首をかしげた
「?」
「…そうね、ホグワーツには私の事を知らない人もいるのよね」
マグル生まれの子とか、ユウタが次期当主だと思ってる人とか…
と付け加えれば、アブとユウタがそれぞれの所で眉を寄せていた
もちろんアブはマグルという言葉でだし、ユウタは自分が次期当主という言葉でだ
「」
「…何?」
「アブとユウタが機嫌悪そうなんだけど」
「あぁ…ほっておきなさい。どうせ“マグル”って言葉と“次期当主”って言葉に反応しただけだから…」
「だってさ俺は次期当主じゃないのに、そう言う奴ほど無駄口叩くじゃんかよ!静かにしてて欲しいんだけどマジで」
「そんなの知らないわよ。私に言わないで頂戴」
私は知ってて言ってるんだからとユウタに睨みを利かすと
それも誤解を招く発言だからなっ!とムッとした表情を出すユウタは流石血が繋がっていると言えるほどにそっくりだった
「クス、全然私たちと変わらないね。魔法界のトップだから何か違うなかって思ったけど」
「そんなこと考えてたの?全然違うわよ」
子供なんだから違いなんてない
それに、子供は親を選べないのだから…
と、が一瞬悲しそうな顔をしたのはユウタしか分からなかった
「…」
「なにか?…そんな顔しなくてもホグワーツでは、“次期当主”なんか言わないわよ」
「当たり前だっ!」
「まぁ、他の方々がどう言おうと私は関係ないから訂正はしないわよ」
「え、お願いだからしてくれよ」
「当たり前じゃない。私が主張するとでも思ってるの?」
「にアタシは同意かな?」
「なにもしらない者に教える必要なんてないな」
所詮、親は四家に気に入られ様としている下流階級の純血一族に過ぎないのだから
アブの意見も一理ある
上流階級の者ならば当主がどういう経緯でなるか知っているし、誰が当主になろうが忠誠を誓う
しかし、下流の者ならば、誰かに嵌がらなければ生きていけない
故にの次期当主が誰なのかを知りたがり、媚を売る
実に愚かしい行動である
それが逆に己の品格を下げているというのに…
逆に下流の者でも次期当主を気にせず忠誠を誓う一族は沢山いる
その者は直に中流又は、上流へと上がっている
つまりは気に入られたければ媚を売らず大人しく忠誠を誓え…そういうことだ
「気付かぬ者が“王”に近寄る権利などないってこと?…じゃあ、わたしは?」
「合格よ。次期当主だと知っても態度が変わらなかったからね」
「当たり前だよっ!友達だもん!」
「友達…か」
少し前まで友達なんて無縁だったのにセレナは簡単にその単語を使い私の領域に平然と入っていった
ユウタでさえ結構かかったというのに…尤もユウタの場合は血縁だからという理由で私が近づかなかったということもあるけど
それを除いたとしても、ユウタはセレナには敵わない
「え?はわたしと友達じゃない?」
「…そんなことないわよ。初めてだから驚いただけ」
昔から人と関わることはしなかった
それは、『化け物』と呼ばれていたせいもある
殻にこもり、そっと過ごしていた私にとって“友達”という言葉は凄く眩しくキラキラしてた
いらない…なんて思ってたあの時が嘘のようで、今は“友達”という地位が嬉しいと感じる
「よろしく、セレナそれに、マリア」
今までの中で一番自然なの笑顔を見た気がした…

☆あとがき☆
もうじきホグワーツへ!
アブくんあまり出番なし←