初めて彼らと会ったのは、組頭に連れられて忍術学園に行った時

当時、幼きながら私は既にくノ一として活動をはじめ尊奈門と同等…否、それ以上の地位にいた

女性ということだからか組頭の世話につくことが多く、よく忍術学園に遊びに行ったものだ

同い年ということもあってか彼ら5年生とは交流もあり、仲良くさせていただいていた

しかし、それは忍術学園という箱庭にいる間のみの話
数年後いざ箱庭から飛び出した彼らは再認する
かつて仲間と先輩と呼んだ者が敵へと変わることを

そういう、私も何人…何百人と数え切れないぐらい人を殺めてきた。全ては殿の為に…生きる為に



「転成って信じるか?」



静かに呟かれた一言は皆を考えさせるものだった



「俺たちが死んで、また生を得るとしたら…」



その先は誰も言わなかった
言わずとも理解できたから
5人と1人は顔を見合わせ頷き目を閉じる

願うなら、今のような世ではなく平和な世界で…

その数年後私は、かの友を殺めた
苦無にこびり付いた血を払わず、ただ静かにその者を見下ろしていた
彼は目を瞑っていた。嬉しそうに

あぁ、願わくば来世は彼にこんな不幸せなことが起きません様

願わくば……









もう二度と人を殺めぬ世界でありますように…
願わくば、彼と共に生きられます様


再会するそのときまで…
また会おう…そう誓ったのだから


 

─後書き─
また、勢いではじめてしまいましたが
よろしくお願いします
久々知夢だったりしないでもない。