この世界は時を預言されてる
歴史が動く瞬間から一般的なことまで
すべて…
故に人々はその預言にすがり
人生を預言で決めるようになった
その預言で人々は戦争を起こし、たくさんの人間を殺していった
その被害を受けた者の一人…・ファン・シセレンテはその預言を嫌っていた
預言のせいで姉を亡くし、さらには自分の片割れである妹まで亡くし
挙句の果てには戦争に巻き込まれて家族を親戚を亡くした
ただ一人を除いて…
その人物の名はガイラルディア・ガラン・ガルディオス
彼はとは一つ上で誕生日が同じ貴族の人間だった
両親が親しく二人は婚約者だった
彼とは約束を交わし、その場から逃げた
「生きて、また会おう…」
近くにいるのに会いに行けないもどかしさがの前に立ちはだかった
はとなって昔とは違う人生を歩みだしたのだから……
彼女が彼になったことですら預言に刻まれていた…
そう、これは運命だったのだ
あまりにも悲惨な、ね
後書き
残酷な人生は決して彼女だけではない…