は出かける準備をしていた
その理由は簡単
ホグワーツに行くために、色々と揃えるためだ──
とは言っても、は嫌われていてもあの純血家である家の子
しかも、次期当主
鍋や瓶や本
ホグワーツに行くのに必要な道具はあらかた揃っている
じゃあ何故行くの?と言われると
これも簡単
今までは母の杖を使っていたこと、制服がないことを考えればすぐ分かる
自分専用の物が無いのだ───
嫌われていたからもあるが、そこまで必要に迫ってなかった
唯一、が欲しがった物
それは─────
猫
そう、という名の黒猫
でも別に、黒猫が欲しい訳では無かった
独りぼっちが嫌だったから
動物が欲しかった
自分のモノが欲しかった
優しさが欲しかったから
楽しさが欲しかったから
嬉しさが欲しかったから
感情が豊かになりたかった
両親に愛して欲しかったから
私はきっと家族愛を望んでいた
ユウタ達のような関係がきっと羨ましかったんだ
頭では必要ないと思っているけど
心では必要としている
欲しい
欲しくない
かまってほしい
かまってほしくない
そんな矛盾が私の心をグチャグチャにする
「はぁ……」
は溜息を吐く
きっと、昨日来たダンブルドアのせいだろ
ダンブルドアさえこなければ、こんな気持ちを思い出さなかっただろう
絶対何かしてやろうと思いは辺りを確認した
「さて、行くよ。」
───楽しみ?
「まさか」
───本当かしら?
さぁ?とは笑いを抱き上げる
この猫も不老不死の呪文を偶然にも受けてしまった
そのお陰で喋ることが出来るのだけど
「漏れ鍋」
はフルパウダーを手に持ち暖炉の中に投げ入れ自分も入っていった
* * *
「相変わらず、ムカつくパブね……」
ガヤガヤと騒ぎ、酒に酔う大人達
酒に酔った大人ほど馬鹿でムカつくヤツはいないだろう
「おや、珍しいお客様だ」
「お久し振り……コナ」
このパブのオーナーであり店主
両親が死んでから(実際は殺したのだが)ずっと世話になっていた
そう、軽く6年近い付き合いだから気になるのだ
幾つなのだろう…と
見た目的には20代なのだか、6年前から何も変わらない
誰も知らないだろうが、実はコナは家の血を持っていてその呪いを受け継がれており、年が変わらないのだ
最も見えるだけだが
誰も知らないのだから、勿論も知らない
「本日はどういうご予定で?」
「ホグワーツの持ち物を買いに」
クスリと笑いコナを見れば、少し驚いた顔をしたあと、何かを思い出したかのように手を叩く
「お嬢さんはもうそんな年か……」
時が経つのは早いな…と最後に呟いたが聞こえていないようだ
「では、昼ごろに一席ご用意しときましょう。お嬢さんのために」
「あら?そうしてくれると助かるわ」
じゃあ、いつもの席をヨロシク
とはコナをコナはをみてお互いに笑う
「行ってらっしゃい」
「えぇ」
は薄汚い煉瓦の壁に向かって杖を出した
それを規則性に叩くと、ゴロゴロと音を発てながら開く扉
そう、そこがダイアゴン横町の入口
は驚くこともせず
とある場所に向かって歩き出した
さっき、コナと話してた子とは思えないような無表情で……
* * *
まず、始めに向かったのはグリンゴッツ
魔法界最大の銀行
家にお金を置くよりここに置いた方が取られないですむという純血の意見だ
混血であっても、それは同じ意見らしい
はそこに入り小鬼に話しかけた
「本家第一金庫」
「鍵を拝見」
は無言で、鞄の中にあるポーチから金の鍵を取り出した
その鍵の先端は穴が王冠に見えるように縁どられており、頂点にはきっと、家の象徴の色である紅い石が埋め込まれていた
「……かしこまりました。では、こちらに」
小鬼は鍵をじっくりと調べあげたあとに付いて来るように言った
そのあとは、高速のトロッコにのって本家第一金庫に向った
「鍵を…」
小鬼はにそう言うとは手に持っていた鍵を小鬼に渡し一歩下がった
ギギギィー
という音と共に扉は開き、その中には金銀銅貨は勿論、宝石に金の塊など、ありとあらゆるものが入っていた
はその中から
金銀銅貨を金貨を少なめに袋に詰めていった
それをは無言でみていた
ある程度袋に詰め込むとは扉に背をむける
もう、お前にはようがないというように
ちなみにの金庫は本家と分家に分かれていて、本家の金庫が30個分家の金庫がそれぞれ5個ずつある
だから、金に困る生活などしていない
魔法界最大地位の家。お金など有りに余りすぎて使い道がないぐらい…
さらに、増えていく一方だ
がグリンゴッツを出る頃には人だかりが多く、特に親子が多かった
みんなホグワーツの入学準備だそうだ
今日はまだましな方
明日辺りがやばいだろう
明日なんか行ったら人込みが嫌いなはイラついている
「制服かな」
はそう呟きお目当ての店に向った
それをさも当たり前のようにも付いていく
まぁ、当たり前なのだが
マダムマキシームの洋服店〜普段着から制服まで〜
ホグワーツの制服はみな大体ここで買う
――――カランカラン
「いらっしゃい、制服かしら?」
「えぇ、制服を2着とローブ2着と帽子……あとは、ドレスを1着の寸法お願いします」
「ドレスのデザインはどうしますか?」
「考えておきます」
と少し微笑めばその店員は頬を赤く染め寸方を始めた
「綺麗な紅い瞳ね……この前の子の赤い目より綺麗」
「ッ!!…私の他にいたのですか?」
驚きだ
自分以外いるとは思わなかった
従姉弟のユウタでさえ青い瞳なのに……
あって見たいかも…そう、思ってしまったのはしかたがないことだった。
赤い目を持つ人物をは、自分と母以外知らなかったから…
「確か、今年ホグワーツって言っていた気がするわ…会えるといいわね」
の心を覗いたのか知らないが、その人はそう言った
「はい、終わりました……ドレスどうする?」
「そうね………黒色で────」
の言葉は続かなかった
「……それ待った!!俺が選ぶ!」
何処かの誰かが止めた
声からしてまだ幼い男の子
「……ユウタ」
の言葉はバンッという音によって消された

☆あとがき☆
赤目の者とはリドルのこと…
彼もまた創設者の血をコク受け継いだ者だった