今日の天気はイギリスでは大変珍しい晴れ

ギラギラと太陽が光っている

魔法界最高地位の家、次期当主の日常はここから始まる



「お嬢様!朝でございます!」

「そんな大声出さないで…サクラ」



屋敷僕のサクラが朝の7時にいつも通り起こしに来る

サクラと言う名前は極東の日本という島国に咲く花の名前らしい



「今日の朝ご飯は…オニオンスープにクロワッサン、ベーコンエッグ…食後にカットフルーツでございます!」



はあまり油っこいものは好まない

だから、朝からステーキとか出た日には気分が最悪だ

まぁ、サクラはそれが分かっているから出さないが

は黒いノースリーブのワンピースに白い七分のカーディガンを着てトゥモローとを起こし、リビングに急いだ



様はハムとミルクですね……そちらの梟はどうしましょう?」

『オレは何でも…』

「じゃあ、梟の餌でも上げといて」

『ちょっ』

「かしこまりました!!」



サクラはこの部屋を出て行った

きっとの指示通り梟用の餌でも取りに行ったのだろう



「さて、トゥモロー、アナタは一体なんなの?」

が言ったようにオレは不死鳥だ──昔はホグワーツの創設者と言われてるサラザール・スリザリンの近くにいた』

───へぇ、サラザール・スリザリンの

「こら、は口出さない」

───………はい

『…まぁ、正確にいうとサラザールの娘のペットだったんだけどな』

「確か…ルリナ・…だっけ?弟のルファー・がスリザリンを継いだ筈だから」



は紅茶を一口飲みトゥモローを見た

トゥモローはの目をじっと見ているようであった



『お前の瞳の色何色だ?』



はその一言で一瞬目をぐらつかせた後ゆっくりと瞬きをし、魔法を解除した

するとの赤い瞳は片目…左目だけが青に変わった

はトゥモローを威嚇し、トゥモローはの瞳を見てやっぱり…と呟いた



「…お嬢様!魔法をといたのでございますか!?」



丁度梟の餌を持ってやってきたサクラはその餌を机の上に落としキーキーと声をあげた

サクラは他の屋敷僕より少しだけ言葉遣いはちゃんとしている…が躾たからなのだが───

しかし、時々癖で出てしまう

これはでも直し切れず諦めた



「サクラ、静かにしなさい。サクラに頼みたいことが有るの聞いてくれる?」

「はいっ!…お嬢様のためなら何なりと」

「ちょっとユウタの家に言ってパーティーのことを聞いてきて欲しいのよ」

「パーティーの事…でございますか?」

「えぇ」



がうっすらと笑みを浮かべればサクラはかしこまりましたと頷き、姿表しをして消えてった

さて、これでゆっくり話せる
サクラには悪いけど…後で教えるとしよう



『続きだが……そのルリナ・の瞳もその色をしていた』

「なっ!!」

『──予言もされてたはずだぞ。確か』

「嘘でしょ…?私は───」



この瞳のせいで

この魔力の強さのせいで

愛されなかったのに──?



『なっ聞いてないのか?』



の体を撫でながら力無く頷いた

を撫でてたのも何かをしてなければ可笑しくなりそうだったから

しかし、何かに気づいたはニヤリと笑いトゥモローをみた



「私の今まで教えてあげるわよ」



その時が驚いて!?と呼んでいたけど知らない

私は予言をされてたのに愛されなかった…それが最悪だった



「私はに愛されなかった…この瞳と魔力の強さで」



その一言でトゥモローは、はぁ?という声を上げをみた
は自分の尻尾をフリフリと揺らしその話を肯定した



『化け物』それが私の名前だった……なんかほんの一握りの人しか呼んでくれなかった」

『まさか…両親が一緒に住んでいないのは』

「私に不老不死の呪文をかけて死んだ……いや殺されたわ」



そのあとしばらく沈黙が続いた

トゥモローが時々をみて悲しそうに目線を反らす

でトゥモローを威嚇する

は空になったティーカップに新しい紅茶をいれた

この子も可哀相なことに私の母親に“不老不死”の呪いを受けてしまったのだから



がした予言は─────』



二つの色をもつ者は

強い魔力をもち

生まれて来るだろう

創設者の娘のように―――

二つの色をもつ者は

選択を迫られる

その選択によってその後の未来が変わるであろう




「私の選択で未来が変わる……?」

『そうだ』

「アハハハッ意味分からない!未来なんて分かるわけないのに私の選択で未来が変わる?当たり前じゃない」



所詮それは誰だって起こりうること

私の両親だって私を愛していればここにいた

なのになんでそんな当たり前の事を予言されないといけない



『なっ!?……!お前の選択で世界が滅ぶかも知れないんだぞ!?』

「ならなに?私を閉じ込めておく?……それこそ世界が滅ぶんじゃない?選択をしてないんだから」



選択がいつ、どこで言われるか分からないのなら余計にこの予言は可笑しい



『だがな……お前の選択一つ一つが世界の未来に関わって来るのなら……気をつけなければならない』

「そうね……でも、が知らないなら、誰も知らないんじゃないかしら?」

『ぁ………』

「…私は両親からを教えてもらってない」



は少し寂しそうな顔をトゥモローに向けた
けれどそれは一瞬でトゥモローがびっくりして瞬きをしたときにはもうその表情ではなく無に近い笑った顔だった



「だから、人を愛することなんて出来ない……ましてやこの体じゃ特にね」

───……

「さて、この話はおしまい…もうすぐサクラが帰ってくるわ」



バチンッ───



「ただいま戻りましたっ!」

「おかえり…で、叔母様は何と?」

「ドレスは届いたそうなので今日からこちらに来るようにとのことですっ!」



脅したわね…叔母様

は溜息を吐いて準備に取り掛かる
私のドレス姿なんてたいしたことないのに



「全く……サクラ、悪いけどこの前ブレンドした紅茶の葉持ってきてくれない?」

「かしこまりました!」



さて、サクラが準備している間には自信の部屋のクローゼットを開け適当に服を見繕い旅行用の鞄につめる
実際に言えばあそこにはよく行くので服とかは置いてあるのだがどうも自分の趣味に合わないのだ─
それに私はピンクみたいな明るい色は似合わない

私に合うのは黒などの暗い色

はぁ、とは溜息を吐きこの前買ったアクセサリーを綺麗に包み鞄にいれ、オルゴールの箱から赤いドロップピアスを取り出し左側のピアスと付け替え、さっきまで付けていた青いドロップピアスともう一つの赤いドロップピアスは空いているピアスホールにそれぞれ付けた

瞳の色とは逆のピアスを付けるのはの習わし

生まれたときにそのピアスを持って生まれて来るそうだ。人それぞれ形が違く、はドロップピアス、ユウタは赤色の月だ

色の違うドロップピアスもが持ってきた物だ
2色で一対を二つ
だからは普段青い色のピアスを付けこういうときだけちゃんと付けるのだ



「さて、行きますか」



はポケットに杖をいれたことを確認してフルーパウダーを一掴みし暖炉のなかに投げ入れた



「トゥモローは飛んで来ること…行くよ」



は緑色の炎の中に入り



「現当主邸」



と発した次の瞬間にはと共に消えていた

荷物は既にサクラがユウタの家のの部屋に移した



『さて、オレものもとに行くか』



トゥモローはバサリと両翼を人振りしその場から消えた





☆あとがき☆
予言は実は……
こうして世界は彼女に託された