今日という時間は早く過ぎる訳でいつの間にか午前の授業は終わり昼休みとなっていた

はというと



さんっ一緒にご飯食べよう!」



そう、誰が一緒に転校生であると食べるかに巻き込まれていた

尤もはクラスのメンバーと食べる気が無く、幼馴染みである梨奈と食べる予定なのだが

アイツからの呼出しがないかぎりは──



は副会長と食べるんじゃないの?」

「ぇ?あ、そうね…杏里なんで知っているの?」

「行きに見たのよ…アナタが副会長と学校に来てるのを」

「そう…私い────」



の言葉は誰かの携帯の着信音で遮られた



「ちっ」



小さく舌打ちをしたは携帯を取り出しディスプレイをみた

そう、携帯がなったのは

普段は仕事用、プライベート用で携帯を分けている
しかし、学校にいる間は仕事用は電源を落としてる

さらに数人だけはすぐわかるようにと着信音をほかの人と変えている

そう、この着信音に当てはまる人物は一人しかいない

───その人物はのもう一人の幼馴染み
雲雀恭弥



「なに?」

『ねぇ、今どこにいるの?』

「日本」



他の子に被害が加わる前には弁当を持って教室を出て生徒会室に向かった

教室には手を振る杏里と唖然とする女の子の姿が見受けられた



『並中のどこにいるかって聞いてるんだけど』

「なんのことかしら?」

『惚ける気かい?』

「さぁね」



その間には生徒会室に着き、生徒会室の扉を開け梨奈にアイコンタクトをとった

梨奈は最強の情報屋とも言われる存在だ
私が誰かと電話してると知っていたのだろう

直ぐに逃げる準備は出来ていた

だけどは忘れていた
と雲雀恭弥が幼馴染みであると同時に雲雀と梨奈が幼馴染みであることを



『それで通ると思っているの?』

「ん?どうでしょうね……出来るんじゃないかしら?」

『「君のすぐ後ろにいるのに?」』



恭弥の声は携帯からとすぐ後ろから聞こえた

恭弥は私がここにいることを、ここに来ることを知ってた?
…なんで?

────ッ!近くに否、目の前にいるじゃないか裏でも表でも活動する情報屋が



「っ!梨奈っ!」

「教えてない自分が悪いのよ…さて私はお昼♪」

「藤崎…君もだよ」

「えっ!なんでアタシが君たちのデレデレに付き合わなくちゃ──」

「梨奈…しばらく寝る?」



梨奈の言葉を遮るようには銀扇を取り出し梨奈に向けポンポンと銀扇を手に当てる



「…いさせていただきます」



勿論だが、この生徒会室には梨奈しかいない…本当は書記がいたのだが恭弥の顔を見た途端顔色を変えて出ていった



「なんで、連絡してくれなかったのさ」



カツン



「わかるかな…って思って」



カツン



「じゃあ、なんで藤崎は知ってるの?」

「昨日たまたま会ったのよ!」



カツン…



「ってなんで近付くのよ!」

が逃げるからだよ」

「相変わらずラブラブ…」

「梨奈は黙ってて!」



その時一瞬だが恭弥は悲しそうな顔をした
は思わず後ろに逃げる足を止めてしまった

勿論、その瞬間を恭弥は見逃すわけもなくの手を掴み自分の方に引き寄せた



「きゃっ」

「……悔しかった」

「え?」

「悔しかった…藤崎から帰国の知らせを聞かされるとは思わなかった」

「……ごめんなさい」



ゆるさないよとは返って来なかった…そのかわり返ってきたのは小さめの溜息



「いつまでいるの?」



ふとその質問を受け私は戸惑ってしまった…
いつまでいれるかわからないから…



「…わからない。でもしばらくはいられる筈」



今はそうしか答えられない…いつ私のボス──沢田綱吉──がイタリアに行くかわからないから…

はっきりとした答えは言わなかったが恭弥はうっすらと笑いトンファーを取り出した



「恭弥…なにを……っ!」



なにしようとしてるの?とが言う前に恭弥は取り出したトンファーをに向けて振り下ろした

は銀扇でギリギリいなし恭弥を睨む
恭弥の目は獲物を狙う獣のようで思わずニヤリと口を歪ませた
勿論銀扇を片手に構えて



「ストップ!ここで武器は取り出さないで!」

「……で?恭弥は何をしたいの?」

「………は明日から風紀委員ね」

「は?」



恭弥は今何て言った?私に風紀委員入れと言った?
ありえない…私はそんな暇がない



「帰ってきたんだから風紀委員やりなよ」

「………………2学期からなら構わないわよ…それまでは勘弁してちょうだい」

「じゃあ、君を今日付けで風紀委員委員長補佐に任命するから…仕事は2学期からでいいよ」



トンファーを仕舞いながらに言う

は溜息を吐きながら分かったと呟き銀扇を仕舞った



「あ、そうだ、の髪の毛咎めないであげてね。瞳もだけど…」

「なんで?」

「あれは目印…あれを隠すことは許されないから」

「アタシからも頼むよ…少なくとも昔と今じゃ置かれてる状況が違うからね…アタシもも」



唯一、裏の世界に足を踏み入れてない恭弥
あの事件が起こってからの周りの状況が変わった

尤ももいずれは裏の世界に足を踏み入れなくてはいけない人物だからそれがあの時だった…ただそれだけのことだけど



「ふーん、伝えとくよ」

「ありがとう」



さて、やっとお昼にありつける…と思った矢先、またも一本の電話が
かけてきた相手は弟の



「もしもし?」

『ねーちゃん!』



イタリア語で話すに眉を寄せつつ時計を視る
後15分で予鈴がなる時間だ



「…なに?」

『アイツから接触の誘いが来た!』

だけ?」

『いや…ツナも』

「そう…簡潔に詳しく教えて」

『明日の放課後、屋上にて俺とツナを待つ』



明日…行動が早すぎる、焦ったか
まぁ、こっちにしてみれば好都合だけどね



「了解…ちゃんと行きなさいね」



相手の返事は待たないままは電話を切った

奴は知ってるのかな?今現在並盛には沢田綱吉含め獄寺隼人、…そして藤崎梨奈の5人が裏の世界に足を踏み入れてる事に
尤も梨奈は情報屋として名を轟かしているだけだけど



「恭弥…英語の教員新しく手配しておいて」

「は?」

「いなくなるからよ」



ニヤリと笑ったに梨奈はさっきの電話の相手と内容を理解し自分の弁当を広げパソコンで作業をしながら着々と仕事を進めた








後書き

雲雀さんが雲雀さんではないのはご愛敬